あなたは毎年受ける健康診断の結果をどのくらい気にしていますか?

健康診断は検査の項目が多すぎて、体のどんな異常を見つけるための検査なのかよくわからないという人も多いと思います。

この記事では、この検査はどんな目的で行うのか、また健康診断の結果をどう見てどうすれば良いのかについて解説します。

この記事を読み終えると、あなたはきっと最近受けた健康診断の結果をもう一度見直すことになるでしょう。

さらに、あなたの健康に対する意識が上がると思いますので、是非参考にしてください。

健康診断の種類について、あなたの受けた検査はこの中にありますか?

健康診断の種類には、ステージがあります。

それぞれの検査の内容をご紹介しますので、あなたの受けている検査がどこに当てはまるのかチェックしてみてください。

健康診断には「第一次検査」「二次検査」「三次検査」がある。

検査には「第一次検査」「二次検査」「三次検査」があります。

「第一次検査」は、自治体や企業が行っている検査のことです。

この検査は、体全体をおおまかにチェックをし、早めに病気を見つけることを目的としています。

「二次検査」は、第一次検査で異常があった項目をよりくわしくチェックする検査のことです。

例えば、健康診断の結果に「D2(要精検)」や「C(要経過観察)」と書いてあったら積極的に「二次検査」を受けることをおすすめします。

「三次検査」は、二次検査の結果で明らかな病気がわかった場合、その病気がどこまで進んでいるのかをチェックする検査のことです。

「検体検査」と「生体検査」について。臨床検査の2つの方法

健診で行う検査には大きく分けて2つ「検体検査」と「生体検査」があります。

「検体検査」とは、人の体から排出されるもの検査することを言います。

例えば、血液検査や尿、検便検査などが「検体検査」です。

一方、「生体検査」は、人の体を作っている細胞や臓器を検査すること言います。

例えば、心電図検査や超音波検査、内視鏡検査などが「生体検査」にあたります。

健康診断の検査を部位別に解説、気になっているところはありますか?

健康診断で受ける検査では、からだのどんな異常を知る検査か知っていますか?

ここでは、健康診断の検査について部位別に解説しますので、気になるからだの部位を是非チェックしてみてください。

血液検査

血液は病気を見つけるための一つのサインであり、血液検査ではたくさんの項目を調べます。

血液検査では、「赤血球」「白血球」「血小板」などを調べ、肝機能や脂質、腎機能、血糖、尿酸、抹消血一般(貧血)などの病気を見つけることができます。

内容性別 異常 要注意 基準範囲要注意  異常 
赤血球男性
 女性 
359以下
329以下
360~399
330~359
400~539
360~489
540~599
490~549
600以上
550以上
白血球共通2.5以下2.6~3.13.2~8.58.6~8.99.0以上
血小板共通9.9以下10.0~12.913.0~34.935.0~39.940.0以上

血管の検査

血管は「血圧」を計測することで血液から血管の壁にかかる圧力を図ることができます。

また、血管の硬さを調べることで「心筋梗塞」や「脳卒中」の原因となる動脈硬化を調べることができます。

しかし、血管の硬さを調べる検査は一般の健康診断には入っていないため、オプションなどで「血管ドック」を受ける必要があります。

胃の検査

胃は「上部消化管X線(バリウム)」、「上部消化管内視鏡(胃カメラ)」の方法で検査を行います。

この2つの検査を比較すると、胃カメラのほうが胃の粘膜を直接見ることができ、小さな病変も見つけられることができるでしょう。

胃カメラ検査をすることで、食道がん、ピロリ菌感染などの病気につき医師との直接会話を行いながら早期発見につなげることができます。

バリウム検査では、胃の全体を把握したり大きくなったがんの発見などに役立つことがあります。

肺は「胸部X線検査」が代表的で、もっと精密に行いたい方は「胸部CT」「腫瘍マーカー」「喀痰細胞診(かくたんさいぼうしん)」などの方法で検査を行います。

胸部X線検査

胸部に背後からX線を照らします。

肺炎、肺結核、肺がんなど、呼吸器の疾患について検査します。

胸部CT

より小さな肺がんを発見するには胸部X線検査だけでは、不十分といわれています。
そこでより早期にがんを発見するためには、胸部CTでより小さな肺がんの発見に努めます。

腫瘍マーカー

がんにかかると、そのがん細胞から特有のたんぱく白質が分泌されることがありますが、
その値を測定する検査方法です。

喀痰細胞診(かくたんさいぼうしん)

受診者の痰(たん)を調べて、がん細胞がないか調べる検査です。肺がんは、痰の中にがん細胞が含まれていることもあり、検査方法の一つとして行われています。

心臓の検査

心臓は「心電図」をとることで検査を行います。

「心電図」では、心臓がリズミカルに動いているかを検査します。

この検査では、心臓の不整脈などによる「心筋梗塞」や「狭心症発作」などの病気を見つけることができます。

肝臓の検査

肝臓の検査は、「血液検査」のほか「超音波(エコー)」などの画像検査などが行われます。

これらの検査では、肝脂肪を見るけることができます。

脂肪肝は肝臓に脂肪がたまってしまっている状態で生活習慣病メタボリックとも関連が深いです。

早めの予防で、「肝硬変」や「肝臓がん」へと進行することを対策することができます。

大腸の検査

大腸は、検便(便潜血検査)で行います。

この検査では大腸がんの可能性あるかどうかを調べることができます。

「便潜血検査」で出血などの異常が発見された場合、大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患などを疑うため、追加で大腸内視鏡検査をすることをおすすめします。

小腸

小腸は、「腹部X線検査」で小腸に異常がないかどうかを調べます。

ただし、小腸は胃や大腸に比べてX線検査でははっきり見えにくい部位なので、あわせて「超音波検査」を行うほうが制度は上がるでしょう。

前立腺の検査

前立腺の検査は「PSA検査」という検査を行います。

「PSA検査」とは血液検査のことをいいますが、この血液検査では前立腺がんを発症すると血液中に大量に出るPSAがないかを調べます。

もしもPSA値が高い場合は、直腸診(肛門に指を入れて診断)や画像診断などを行う専門施設で詳しく診てもらうことが必要です。

参考:一般社団法人 日本泌尿器科学会

乳房・子宮・卵巣

乳房の検査は「(乳房)超音波検査」や「マンモグラフィ」を行い、乳房に腫瘍や石灰化がないか調べる検査を行います。

超音波検査は痛みがなく、小さなしこりを見つけやすいと言われており、マンモグラフィは石灰化をとらえやすいと言われています。

また、子宮や卵巣の検査は、「下腹部エコー」、「子宮頚部細胞診」、「経膣超音波検査」などを行い、子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮がんがないかを調べます。

特定健診など早期予防から健康診断について

年齢とともに病気になるリスクが高くなると言われていますが、夏になるとYシャツ一枚の上半身からは明らかに出過ぎたお腹を恥じらいもなくさらしながら人込みを歩くサラリーマンの姿は毎日のように多く見かけます。

みんなと同じだとなぜか安心する、日本人特有の根拠のない理由で仕方がないと納得していませんか?ああはなりたくない、こんな人とはお付き合いは難しいと思う方も多いのではないでしょうか?

生活習慣病をもっと簡単に予防するにはどんな事が効果的だと思いますか?

ここでは、特定健診など事前に病気を予防できる健康診断について解説します。

中年のシンボルでは済まされない。メタボリックシンドロームに注意!

「メタボリックシンドローム」とは、内臓脂肪や高血圧、高血糖、脂質代謝の異常が重なることにより、「心臓病」や「脳卒中」などの病気になりやすい状態のことをいいます。

厚生労働省が発表した「平成28年国民健康・栄養調査結果」によると、メタボリックシンドロームを強く疑う人と予備軍を合わせると、男女ともに40歳以上が多くの割合を占めています。

そのため、40歳を超えるとメタボリックシンドロームにならないように意識することが必要です。

引用:厚生労働省「メタボリックシンドロームとは?」(2020年7月1日)

メタボリックシンドロームに着目した特定健診

平成20年4月からメタボリックシンドロームに着目した健診が始まり、これを「特定健診」といいます。

特定健診は別名「メタボ健診」とも言われています。

「特定健診」を受ける対象は40歳~75未満の人です。

特定健診の項目には、体重やBMI、腹囲などの検査項目がありますが、これらの項目の基準値を超えると、メタボリックシンドロームと判定され生活習慣病の予備軍となります。

医師や保健師による特定保健指導

特定健診の結果から、生活習慣病を予防する効果を高く期待できる人に対して、生活習慣を見直すサポートが行われています。

これを「特定保健指導」といいます。

この特定保健指導は、対象者が自らの健康状態を正しく理解し、生活習慣を見直すために目標設定を行います。

医師や保健師はこれらの行動を支援し、健康体質に改善していきます。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「健康診断の結果をどのくらい意識していますか?」というテーマでお伝えしてきました。

あなたはこの記事を読んでみて、もう一度健康診断の結果を見たくなったのではないでしょうか?

健康診断はただ単に受けるだけではなく、今後の健康を維持していくために、悪いところは直す(改善)ためにも、その結果を活かすことが一番重要です。難関校や資格習得に合格した経験のある人は、間違えたりミスしたところは復習(改善)してできるようになった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

また、メタボリックシンドロームに引っかかるようでは将来の重大な健康面への問題など長期的な問題もありますがそれ以前に、異性からの印象や日々の体調不良など、短期的にも問題が起きることも多いです。その状態は本当にあなたの理想の姿ですか?

是非、もう一度健康診断の結果を見直してみてください。